太刀魚(タチウオ)の釣り方 


   太刀魚は、他の魚と一風変わった釣り方が特徴。
   その鋭い歯は、時にワイヤーですら噛み切る。
   銀色に輝くボディーは、シーズンがくると釣り人を駆り立てるから不思議だ。

釣れる時期 10月から11月(時期が短いのも釣り人を誘う要因?)
釣れる時間 半夜釣りが良い。日没から夜10時頃。または夜明け前。
エサ 一般的に「きびなご」が良く用いられる。アジでも可。
しかし、一番良いのは「イワシ」だと思う。
日が出てるうちは、ドジョウを使ったテンヤ釣りが良い。
エサは、釣具店で買うより、近くのスーパーで買った方が安くて新鮮。
または、夕方にサビキでイワシやアジを釣ってアジバケツやシラサエビ
用のブクブクで生かしておいて、泳がせ釣りが一番良いです。
釣る注意点  タチウオは、エサを食べるのが下手なので、まず魚の腹の部分を噛んで
から、弱ったところを時間をかけて食べます。
 従って、一瞬の前あたりがあってから、2つのパターンがあります。
 1つは、タチウオは立ち泳ぎをしながらエサを食うので、エサを上に突き
上げるタイプ。この場合、立っていた棒ウキが横に寝ます。
 もう一つは、はらわたアタックと同時に口にくわえて泳ぎ去る場合。
この場合は、ウキごと引きずられていきます。
 どちらにせよ、ケミホタルが頻繁に動くことが確認できます。
 これからが肝心です。あたりがあったら、とにかくガマンとの勝負です。
 絶対に早合わせはいけません。コーヒー1杯飲むつもりで待ちます。
大げさかもしれませんが、大概の失敗はガマンできなかったことにありま
す。とにかくタチウオはエサを食べるのが下手なのです。また口の中は
ツルツルしていて、針が引っかかりにくいので、針まで食べていただく気持
で、ゆっくり待ちます。
 ヒットすれば、ずしっとした重みの後少し抵抗はあるものの、すぐに抵抗
がなくなります。(針が外れたふりをします。)
 ここで諦めて、リールを巻くことを止めてはいけません。本当に針を外さ
れてしまいます。
 そのままリールを巻きつづけると、釣り上げる手前くらいで、急に抵抗を
始めます。ここでもう少しリールを巻いてから、他人がいない方向に、一気
に釣り上げます。必ず人がいないことを確認してください。危険です。
 太刀魚は長いので、タモですくい上げることはできません。一気に釣り上
げます。
 釣り上げると、地面で暴れるので、少しおとなしくなるのを待って、タオル
を頭から首を覆うようにしてかぶせます。すると大人しくなります。
 ここで、首から下を持って胴体を頭の方に折り曲げて首の骨を折ります。
これで鋭い歯の恐怖から解放されます。
 タチウオは群れで来るようなので、1回の時合いは短いです。従って、
ワイヤー仕掛けをタチウオから外すのに時間がかかるので予備の仕掛を
用意しておいて、呼び仕掛と交換して先に竿を出すのがベストです。
 太刀魚はぜひとも、その場で刺身にして食べてみてください。うろこが
無いので料理は簡単です。これぞ釣り人の特権です。(私は刺身包丁と
まな板、醤油は常備します)
魚の呼び方 タチウオには別名はないようです。
ありません
注意点 太刀魚の歯は、見ればわかるが極めて鋭く危険
ワイヤー仕掛けも噛み切ることがある。
そのため、釣ったらすぐに首の骨を折って、絞めてしまいましょう。
一気に釣り上げるときも、人がいないことを確認して下さい。


タチウオの電気ウキ仕掛け
さお
 タチウオ用の竿2.5号程度の硬さで
 長さは4.9m程度です。この竿は少し
 硬めなので、青物釣りにも使用できます。

リール・道糸
 中型スピニングリールと、4号程度の
 道糸でOK。ただし、リールはメーカー
 製でないと、がたつきがあったりしま
 す。ダイワでも道糸付き3千円までで
 売っています。

ケミホタル
 タチウオ用の75が一番良いと思い
 ます。赤と緑の2色より、緑一色の方
 が良いです。

ハリス・針
 タチウオ専用のワイヤー仕掛を使用
 します。1本針、2本針、3本針、トリ
 プル付きとバリエーションは豊富です
 私は、トリプル付きの3本針を使用
 してますが、どれがベストとは言え
 ません。好みもありますので。

釣りのベストタイムは夕暮れから10時頃まで。
たなは、最初は2〜3ヒロから始めて、時間とともに1ヒロ程度まで徐々に浅くして
いきましょう。







 スズキ(ハネ)の釣り方。

 チヌ(黒鯛)の釣り方。

    私が初めて釣ったタチウオの写真です。(和歌山県加太漁港にて)
    夕方にサビキでイワシやアジを釣って、それをエサに釣りました。
    最初は、合わせるタイミングがわからなくて早すぎたため、数回失敗した後
    夜の10時前にやっと釣り上げることができました。ガマンとの戦いでした。