チヌ(黒鯛)の釣り方 


   チヌは、警戒心が強いのに好奇心は旺盛。とても賢く、釣り人を悩ませ魅惑させる
   その強力な引きは、釣り人の心をつかんで放さない

釣れる時期 う〜ん年中かな?5月頃が産卵期でのっ込み時期。夏はシーズン。
冬の間は動きがにぶいので難しいが、釣れるとでかい。
春から、のっこみ時期が終わるまではふかせ釣り。
のっこみ終わると落とし込み。イガイが落ちる盆明けからは、筏釣り。
(落とし込みは9月いっぱいまでできるよ)
秋になると、太刀魚に浮気しながらシーズンオフといったところ。
釣れる時間 場所にもよるが、朝マズメの方が良い。
アオイソメの夜釣りなら日没直後に時合いが訪れる。
いかだ釣りなら、朝一番の「モーニング?」狙いがおすすめ。
エサ 昼間はシラサエビのエビ撒き釣りや、オキアミのふかせ釣り。
夜はアオイソメの電気ウキ釣り。
落としこみなら、イガイや岩カニ。
筏釣りなら、丸貝やさなぎ、シラサエビやオキアミでの団子釣りなど。
真夏のエサ取りが多い頃は、コーンの缶詰にお世話になります
釣る注意点 あたりは、少し前あたりがあってからゆっくり沈む。つまり遅合わせ。
いきなりウキがズボっと沈んだら、たいていセイゴです。(ハズレ〜)
ヒットすれば、ずしっとした重みの後、沖の方に逃げるので、かけひき
を楽しみながら釣ります。
しかし、スリット付近では、スリットの中に逃げるので、スリットの角で
糸が切れないよう、竿を前に出してスリットに入られないよう、早め
に海面まで浮かせるようにする。
魚の呼び方 チヌは成長魚ではないと思うのですが、大きさによって呼び名が違
うのも事実です。(たぶん愛称に近いでしょう)
関西では30cmまでをババタレと言い、30cm以上をチヌと呼びます。
ババタレとは、釣るとおびえて、すぐにババを垂れるから、この名前
が付いています。
関東では、チンチン→カイズ→クロダイと出世するようです。
チヌの種類の中にヒレが黄色いチヌがあります。これは淡水の濃い
河口付近で良く釣れますが、ヒレが黄色いのでキビレと呼びます。
これに対して、ふつうのチヌを真チヌと呼ぶこともあります。
関東では、キビレとは言わず、キチヌと呼ぶようです。
ババを垂れたら、大きくなって戻ってくることを祈って、海に帰して
あげましょう(^^)
ありません
注意点 チヌの歯は、貝もつぶして食べるほど強力なので、指を噛み潰されないよう注意。


移動ウキ仕掛け(スズキのウキ釣りと共用できます)

さお
 磯竿(ちぬ、すすぎ用)1.5号の硬さで
 長さは5.3m程度あれば、チヌやグレ
 といった大物から、メバルなどの小魚
 まで、幅広く使用できます。ただし、
 太刀魚など仕掛けの重いのはダメ。

リール・道糸
 小型スピニングリールと、3号程度の
 道糸でOK。ただし、リールはメーカー
 製でないと、がたつきがあったりしま
 す。ダイワでも道糸付き3千円までで
 売っています。

ハリス・針
 できあいの仕掛けを買うなら、フロロ
 カーボンの糸が良いでしょう。長さは
 1ヒロで切って使います。私はガン玉
 は使いません。完全ふかせにして、
 エサが自然に泳ぐように見せます。
 大抵の方は、長さ1mまでで針から
 40cmの所に2号程度のガン玉を
 打っているようです。

チヌは基本的に臆病なので、エサが流れる位置を、底すれすれになるよう
たな(上のウキ止めから針までの長さ)を調整してください。
春から夏にかけては、夕日が沈んだ直後にアオイソメで釣るのが効果的。


落とし込み釣りの仕掛け


さお
 落とし込み・前打ち用の竿がある。
 長さは3〜4.2m程度で2段階に
 調節できるものが使いやすい。海面
 までの高さで調整する。値段は高い。

リール・道糸・目印糸
 落とし込み専用がよい。糸を出す、
 巻くの両方が必要なため。なお、
 ブレーキ付きは少し高いが、とても
 使いやすい。あたりがあって、合わせ
 る時は、糸が出ないように指で押さえ
 ながら合わせること。
 道糸は、蛍光ラインか、一定間隔で
 白・黒と色が交互に塗られているもの
 が便利。2.5号でよい。
 目印糸は市販の2m程度で良いです

ハリス・針
 最近は落とし込み専用の仕掛けがあ
 るので、それでよい。針は、ガン玉を
 打つので、専用針が良い。えさにより
 イガイ用、カニ用があるので注意。
 ガン玉を打つ位置が異なります。


落とし込みの場合は、 エサが岸壁から自然と落ちたように見せるのがポイント。
チヌは目がよいので、エサの着水と同時に注目していると心得よ。
従って、エサを岸壁から10cm以内に落とし込むと同時に、自分の姿がチヌから
見えないよう、岸壁から一歩さがった位置に立って釣りをすること。
あたりは、目印糸が水中に吸い込まれていく速度で判断します。落ちるスピード
が速くなれば間違いなく当たり。早合わせで合わせましょう。それに対して難しい
のが、ラインが遅くなったり止まったとき。あたりの場合もあれば、エサが岸壁の
ワカメや貝に引っかかった場合もあります。この判断は慣れるしかないでしょう。
「疑わしきは合わせる」のも一理あります。どちらにせよ早合わせで行います。
落とし込みは、1投ごとに1m程度移動するので、攻めの釣りになります。
私は、昨年(H15夏)始めたばかりですが、結構釣れるのでハマっています。

注意!岸壁釣りなので転落事故防止のため、ライフジャケットを着用しましょう





 スズキ(ハネ)の釣り方。

 太刀魚の釣り方。

    私が初めて釣った真チヌの写真です。(大阪府泉佐野フェリーターミナルにて)
    冬の間、ハネ釣りに没頭して、サイズが小さくなってきた春先に、チヌ釣りを
    始めました。最初は河口付近だったため、キビレばかり釣れましたが、夏に
    なるとサイズダウンしてきたので、秋までシーズンオフと思いこみ、太刀魚が
    廻る10月から再び釣りを再開しました。(今は夏は一文字で落とし込み)
    上のチヌは、太刀魚を釣りながらチヌをねらったもので、早朝の夜明け前に
    釣れた真チヌです。
    この場所はスリットがあるため、スリットぎりぎりをアオイソメで電気ウキ釣り
    で狙いましたが、乗った瞬間、スリットに逃げられないよう、竿を前に向けて
    強引にスリットから引き離した覚えがあります。